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オークション > エンタゲット! > 13の月 > 池内博之監督インタビュー

初監督作品に託したさまざまな思い 池内博之さんが語る制作秘話
俳優デビューから10年、池内博之さんの初監督作『13の月』がいよいよ公開される。

この作品は、年上の女性への恋物語。12年ぶりに故郷に戻ってきた青年は、かつて結ばれたことのある年上の女性と再会する。しかし、彼女には医者の恋人がいた。2人が12年前と同じように並んで歩くとき、自分たちは他の人たちとは違う時間の流れを共有してきたことに気づく。しかし、彼の命は……。

主人公を演じるのは、柏原崇さん。年上の女性役は大塚寧々さん。静かな海辺や図書館を舞台に、人を愛することについて、さまざまな視点から描いた繊細な作品に仕上がっている。

この映画で、初監督ながら確かな手腕を発揮した池内博之監督に、作品への思いや撮影時のエピソードなどを、たっぷりと語ってもらった。
池内博之監督
池内博之(いけうち・ひろゆき)
1976年生まれ。1997年『ドリームスタジアム』で映画デビュー。映画、テレビドラマ、舞台等で幅広く活躍中。近作では、映画『全身と小指』などに出演。
公式サイト
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自分自身の気持ちを大切に
池内博之監督
作品のモチーフについて語る池内さん。真剣なまなざしから、この作品へかける情熱が伝わってきます。

俳優・池内博之に“ワイルド”なイメージを持っていると、いい意味で裏切られるかもしれない。初監督作『13の月』は、映像も物語も、とても繊細だからだ。

「たしかに『イメージと違うね』ってよく言われます。この映画を撮ろうと思ったきっかけは、僕自身がかつて片思いをしていたときがあって……。そのころ、思いを伝えたいんだけど伝えられないもどかしさを感じていたから。そのときの気持ちをきっかけに、この作品を撮ろうと思ったんです」

言葉を選び、ゆっくりと話しながらも、本質的な部分を直球で語ってくれる池内監督。脚本はどうやって選んだのだろうか。

「脚本家の高橋美幸さんにお願いして、自分がやりたいことを伝えました。それは“13の月”という暦だったり、月のイメージだったり、恋愛を通して自分が経験してきたことだったり。映画に取り入れたいことを提案して、脚本に起こしてもらったんです」

13の月の暦というのは、1年を13か月(28日)と1日(どの月にも属さず曜日もない)とする考え方で、月の満ち欠けの周期を意識できるもの。もしかして池内監督も、この暦のカレンダーを使っている?

「ええ。僕が22歳ごろから。この暦を広めたいわけじゃないんです。月っていうのは、自分のなかで思い入れのある要素なんです。今でもよく夜空を眺めますよ。たとえば遠くにいる友人や大切な人同士だったら、携帯電話で話しているより、離れていても同じ月を見ている瞬間があるほうが素敵かなと思います」

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透明感をかもし出せる役者
主演は柏原崇さんと大塚寧々さん。2人を起用した理由は?

「お2人とはそれまで面識がありませんでした。今回の作品は透明感のあるイメージにしたかったんです。年上の女性役は、単に年上というのではなく母性を演じることのできる人。ということで、大塚さんしか考えられませんでした。柏原さんは透明感があってすごくいい目をしている。繊細な青年を演じられる方だな、と思ってお願いしました」

柏原さんは池内監督と年齢も同じなので、もともと友人なのかもしれないと思っていたが、実は初対面。2人とも出演を快諾してくれたという。

「このあいだ柏原さんと久々にお会いしたんですけど、『池内博之という俳優が撮るということがすごく気になって、一緒にやってみたかったんだ』と言ってくれました」
『13の月』場面
『13の月』より。透き通るような美しさと、清潔感のあるたたずまいで、作品を支えた大塚寧々さん(左)と柏原崇さん(右)。
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企画・編集:キッチュ
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